わたなべ歯科クリニックは福岡市西区今宿駅前にある一般歯科、予防歯科、歯周病治療、小児歯科、矯正歯科、ホワイトニング、義歯、インプラントを営む歯科クリニックです。

インフルエンザと口腔ケアの関係

DATA:2018.02.05

今年はインフルエンザが大流行しています。
インフルエンザの予防策として、手洗い、うがいの徹底やマスクの着用はよく知られていますが、実は歯磨き等の口腔ケアも効果的なことをご存じですか?



口腔ケアでウイルスの侵入を防ぐ!
実は、驚くほど大量の細菌が生息している口腔内。
大人の口の中には、300~700種類の細菌が生息しているといわれます。



・歯をよく磨く人で1000~2000億個
・あまり歯を磨かない人では4000~6000億個
・ほとんど磨かない人では1兆個もの細菌がすみ着いています。
これらの口腔内細菌はプロテアーゼという酵素を出す特性があります。
口腔内を不潔な状態にしておくと細菌が増殖しますし、何より厄介なのは、プロテアーゼがインフルエンザウイルスを粘膜に侵入しやすくする働きがあるということ……。
つまり、不潔な状態にしておく ➡ プロテアーゼの量が増える ➡ インフルエンザに感染しやすくなるということなのです。歯周病菌はインフルエンザウイルスを粘膜に侵入しやすくする酵素(プロテアーゼやノイラミニダーゼ)を出します。また、歯周病菌由来の酵素は抗ウイルス薬で抑制できないため、口腔内を不潔にしておくとタミフルなどの抗ウイルス薬の効果を効きにくしたり、ウイルスの増殖を助け、インフルエンザ感染を助長します。
特に免疫力の弱い高齢者や小児は、インフルエンザが重症化する可能性があります。
歯周病菌はインフルエンザ感染を重症化させます、口腔ケアでインフルエンザを予防しましょう
毎日の口腔ケアで口腔内の細菌数を減らすことがインフルエンザ予防につながります。
口腔内細菌は歯の表面だけでなく、舌の上、咽頭などの粘膜にも多く存在します。
歯磨きはもちろん、歯間ブラシ、フロス(糸ようじ)の使用、舌ブラシによる舌(舌苔)の清掃、そして、歯科クリニックでの専門的口腔ケアもインフルエンザの予防効果をあげることができます。

3ステップケアを取り入れましょう



インフルエンザ対策の基本
インフルエンザの感染経路は、飛沫感染と接触感染があります。
ウイルスに感染しないためには、感染経路を断つことが大切になります。
★流行前に、インフルエンザワクチンを接種しましょう。
★口腔内を清潔に努めましょう
★うがい、手洗いをこまめにしましょう。
★咳エチケットを行いましょう。
★室内に適度な湿度調節を行いましょう。
★人混みや繁華街への外出を控えましょう。
★十分な睡眠や休養、バランスの良い食事をしましょう。

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