わたなべ歯科クリニックは福岡市西区今宿駅前にある一般歯科、予防歯科、歯周病治療、小児歯科、矯正歯科、ホワイトニング、義歯、インプラントを営む歯科クリニックです。

自宅でできる感染予防対策

DATA:2020.02.03

こんにちは、福岡市西区のわたなべ歯科クリニックです。
最近、新型コロナウイルスのNEWSで皆様不安や心配を多くされていると思います。早く収束や治療法など開発がなされるといいですね。今回は、新型コロナウイルスやインフルエンザ、風邪など自宅でできる感染症予防対策について説明したいと思います。

1. 新型コロナウイルス感染症ってどんな病気?



新型コロナウイルス感染症とは?
・中華人民共和国湖北省武漢市において、昨年12月以降、新型コロナウイルス感染症の発生が複数報告されており、過去ヒトで感染が確認されていなかった新種のコロナウイルスが原因と考えられる感染症です。
・世界保健機関(WHO)の緊急委員会は、1月31日未明(日本時間)、中華人民共和国湖北省武漢市における新型コロナウイルス関連肺炎の発生状況が「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態(PHEIC: Public Health Emergency of International Concern)」には該当すると発表しました。

コロナウイルスとは?
 人や動物の間で広く感染症を引き起こすウイルスです。発熱や上気道症状を引き起こすウイルスで、人に感染を起こすものは6種類あることが分かっています。そのうち、中東呼吸器症候群(MERS)や重症急性呼吸器症候群(SARS)などの、重症化傾向のある疾患の原因ウイルスも含まれています。それ以外の4種類のウイルスは、一般の風邪の原因の10~15%(流行期は35%)を占めます。

どうやって感染がおこるの?
 新型コロナウイルス感染症がどのように感染するのかについては、現時点では、飛沫感染(ひまつかんせん)と接触感染の2つが考えられます。

(1)飛沫感染


感染している人が咳せきやくしゃみ、会話をした際に、病原体が含まれた小さな水滴(飛沫まつ)が口から飛び、これを近くにいる人が吸い込むことで感染します。飛沫まつが飛び散る範囲は1~2mです。 飛沫まつ感染は、多くの場合、飛沫を浴びないようにすることで防ぐことができます。感染している者から2m以上離れることや感染者がマスクを着用などの咳エチケットを確実に実施することが保育所での呼吸器感染症の集団発生の予防に有効となります。
※主な感染場所:学校や劇場、満員電車などの人が多く集まる場所

  (2)接触感染
感染源に直接触れることで伝播がおこる感染(握手、だっこ、キス等)と汚染された物を介して伝播がおこる間接接触による感染(ドアノブ、手すり、遊具等)があります。通常、接触感染は、体の表面に病原体が付着しただけでは感染は成立しませんが、病原体が体内に侵入することで感染が成立します。病原体の付着した手で口、鼻又は眼をさわること、口腔内を介してなどによって病原体が体内に侵入します。また、傷のある皮膚から病原体が侵入する場合もあります。



①感染者がくしゃみや咳を手で押さえる
②その手で周りの物に触れて、ウイルスが付く
③別の人がその物に触ってウイルスが手に付着
④その手で口や鼻を触って粘膜から感染
※主な感染場所:電車やバスのつり革、ドアノブ、スイッチなど
2.一人ひとりができる新型コロナウイルス感染予防対策は?
■新型コロナウイルスなどに感染しないようにするために
過剰に心配することなく、「手洗い」や「マスクの着用」を含む「咳エチケット」などの通常の感染症対策が重要です。

(1)手洗い
 ドアノブや電車のつり革など様々なものに触れることにより、自分の手にもウイルスが付着している可能性があります。外出先からの帰宅時や調理の前後、食事前などこまめに手を洗います。目に見える汚れがある場合は、石けんと流水で手を洗います。目に見える汚れがない場合は、速乾性アルコール製剤による手指消毒を行います。ただし目に見える汚れがない場合でも、速乾性アルコール製剤による殺菌効果は期待できないアルコール抵抗性の微生物は、石けんと流水による手洗いで物理的に取り除くことが推奨されます。



●手洗いの手順例



手を拭く際には、個人用のタオルか使い捨てのペーパータオルを用い、タオルの共用は避ける。

●手指消毒の手順例



●速乾性アルコール製剤の有用性
これまで感染対策においては石けんと流水による手洗いが重要視されてきましたが、2002年に発行されたCDCの「医療現場における手指衛生のためのガイドライン」により、その考え方が大きく変化し、速乾性アルコール製剤による手指消毒が高く評価されるようになりました。

その理由には以下のようなものがあります。
• 石けんと流水による手洗いが有効とする研究の多くは30~60秒の手洗い評価に基づいているのに対し、実際の医療従事者の手洗いは7~10秒程度であるため、そのような研究結果は科学的根拠に乏しい
• アルコールは手の付着菌を短時間で確実に減少させる
• 手洗い設備が不要で、ベッドサイドなどどこでも容易に手指消毒できる
• 保湿剤などの配合により手荒れの問題も改善されてきている
現在、速乾性アルコール製剤には液体タイプとジェルタイプなどがあります。
液体タイプは比較的さっぱりした使用感で指先までまんべんなく噴射できるというメリットがあり、ジェルタイプは比較的しっとりした使用感で液ダレしにくく床を汚しにくいというメリットがあります。

(2)普段の健康管理
 普段から、十分な睡眠とバランスのよい食事を心がけ、免疫力を高めておきます。

(3)適度な湿度を保つ
 空気が乾燥すると、のどの粘膜の防御機能が低下します。乾燥しやすい室内では加湿器などを使って、適切な湿度(50~60%)を保ちます。

※マスクの効果は?
 マスクは、咳やくしゃみによる飛沫及びそれらに含まれるウイルス等病原体の飛散を防ぐ効果が高いとされています。咳やくしゃみ等の症状のある人は積極的にマスクをつけましょう。
一方で、予防⽤にマスクを着⽤することは、混み合った場所、特に屋内や乗り物など換気が不十分な場所では一つの感染予防策と考えられますが、屋外などでは、相当混み合っていない限り、マスクを着⽤することによる効果はあまり認められていません。咳や発熱などの症状のある人に近づかない、人混みの多い場所に行かない、手指を清潔に保つといった感染予防策を優先して行いましょう。

■他の人にうつさないために
<咳エチケット>
 くしゃみや咳が出るときは、飛沫にウイルスを含んでいるかもしれませんので、次のような咳エチケットを心がけましょう。





・マスクを着用します。
・ティッシュなどで鼻と口を覆います。
・とっさの時は袖や上着の内側でおおいます。
・周囲の人からなるべく離れます。

<マスクの正しい付け方、外し方>





福岡市西区のわたなべ歯科クリニックでお口の中の健診を
当院では、最新医療機器設備や治療法を導入し、安全で確実な診断、および治療(虫歯、歯周病、小児歯科、マウスピース矯正、歯科口腔外科、入れ歯、クラウン、審美歯科、ホワイトニング、インプラント治療)を実施するほか、予防やメンテナンスなど様々な症例や幅広い年齢層の患者様に対する治療を包括的に行うトータルケアに力を入れています。

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