歯と歯をぶつけ過ぎてはダメ!TCH(歯列接触癖)について
2018.03.16
皆さんの中に「お口の中で日常的に上下の歯が接触している」という方はいらっしゃいますか?
「そんなの当たり前でしょう」と思われるかも知れませんが、実は「お口を閉じているときには上下の歯が少しも接触していない」というのが正常な状態なのです。
もし仕事や日常生活の中で、上下の歯が軽くでも触れている時間が続くと、あごの筋肉が慢性的に緊張してしまいます。これが原因で、顎関節症(あごの痛み)や肩こり、歯痛もしくは原因不明の歯痛(非定型歯痛)といった症状が現れる場合があります。
正常な状態では、上下の歯が接触する機会は会話や食事のときだけ起こり、1日にトータルで20分程度といわれています。この正常な状態を超えて、お口の中でずっと歯が接触してしまっている状態は、TCH(Tooth Contacting Habit:歯の接触癖)と呼ばれます。
TCHはどんなときにしている?
- 基本的には緊張している場面でTCHはおこります。
- 一時的に生じる精神的緊張(精神的ストレス)
- 習慣化した作業で集中するとき(スマホ、パソコン)
- 精密作業
- 家事(そうじ・料理)
- テレビ、コンピューターゲーム
- このように日常のよくある行動の中でTCHは生じます。
- TCHセルフチェック
- 舌の先端あるいは周縁部に歯の圧痕がある
- 頬粘膜に咬合線がある
- 唇と上下の歯を別々に動かすことが困難
- 歯茎が下がっている
- 歯の根元がくびれている
- 口内炎ができやすい
- 歯がしみる
- 噛んだ時に歯が痛い
- 顎がだるい、痛い
- 舌が痛い
TCHによる口腔内の影響
- 歯の痛み(噛むと痛い、しみる)
- 顎の痛み(顎関節症)
- 歯周病の悪化
- 詰め物、被せ物が外れる、壊れる
- 歯が欠ける、折れる
- 慢性的な口内炎
- 歯並びによる咬みあわせの違和感
- 舌や頬の内側を咬んでしまう
- 舌の痛み
- 入れ歯を装着しているとき噛むと痛くなる
これは歯とあごの使い方の「癖」ですので、日常生活で必要以上に歯を接触させないように気をつけていただくことが最良の解決法となります。特にご注意いただきたい点は「強いくいしばりだけでなく、軽い接触でも大きな痛みを引き起こす可能性がある」ということです。日常的に上下の歯が触れているという方は、軽い接触だからといって放置しないことが大切です。